沖縄旅行4日目 ~ケラマブルーにダイビング①~2013年07月25日 22:23

ケラマブルー
【ケラマブルー】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:海・山
1/160sec. F8
ISO AUTO


 沖縄4日目は14年ぶりとなる座間味の海へのダイビングです。
 当時は独身で、沖縄に赴任していた国土交通省の友人と体験ダイブをしたんだったなぁ。
 まさか家族で座間味の海に潜る日が来るとは、夢にも思いませんでしたよ。
 まあ自分としてはバリバリのアウトドア系で、バーチャルよりもリアルな自然体験を重視しますので、まあこうなっても不思議ではないかな、と。

 十数年前の体験ダイブの時は、確か曇りから雨模様だったと記憶していますが、今日は見事な快晴で、ケラマブルーと称される実に美しい海でした。
 話は横道に逸れますが、こんな美しい海の座間味島も約70年前の太平洋戦争の惨劇の舞台になり、激しい地上戦や民間人の集団自決など、筆舌には尽くしがたい地獄絵図が広がっていたんですね。
 もっと昔に遡れば、薩摩の侵攻を受け支配下に入ってからは、厳しい人頭税のための人減らしなど、それはもういろいろな暗い歴史があるようです。
 珊瑚礁に囲まれた美しい海を見ていると、厳しい政策や悲惨な戦争があったことなど想像すら出来ませんが、そう言ういわば”黒歴史”も、この座間味島から切り離して考えることは出来ません。森山良子に代表される”さとうきび畑”に通じる世界ですね。
 そこら辺は子どもたちにもしっかりと伝えはしましたが、どこまで理解したのかは分かりません。

 さてさて、暗い話はそれくらいにして、いざお楽しみの体験ダイブ。
 去年の南紀白浜では海岸から重い機材を背負って歩いていきましたが、今回はボートに乗ってポイントまで移動する、ボートダイブです。
 いきなり海にドボンですか!?と細君はおっかなびっくりでしたが、そこは手厚い体験ダイブ、ちゃんと海に降りる梯子がしつらえてある専用のボートですので、全く心配はありません。
 マスクとフィンとウェイトだけを着けた身軽な状態で梯子を伝って海中に入り、その状態で重いボンベを背負わせてもらいます。
[画像にマウスカーソルを合わせ左クリックでオリジナルサイズ(3968×2648)の画像を別ウインドウで表示します(8月一杯有効)]

長男入りま~す
【長男入りま~す】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:海・山
1/125sec. F8
ISO AUTO

 梯子やロープにつかまりながら海に慣れるまで、インストラクターのお姉さんにしっかりと指導してもらます。マスクに水が入った際の水抜きや、レギュレータが外れてしまった時の再装着の練習をします。

二男入りま~す
【二男入りま~す】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(5.4mm)
シーンモード:海・山
1/250sec. F4
ISO AUTO


 全員が海に慣れた所で、少しずつ潜っていきます。海に潜ると一番体感するのは耳への水圧で、鼻をつまんで鼻腔や内耳に息を送り込み水圧とのバランスをとる、いわゆる”耳抜き”を上手に行わないとスキューバダイビングは始まりません。
 幸いにして全員問題なく耳抜きが出来たようで、去年の南紀白浜では開始早々テンパッていた細君も、無事水深6mの海底まで辿り着きました。
 もっともなんとかかんとか細君も潜れたのは、インストラクターのお姉さんに因るところが大きく、今回は家族4人に3人のスタッフが就いてくれました。
 一人は船の上で監視し、万一の有事の際にはすぐに飛び込める状態で待機して頂いていましたし、二人の女性のインストラクターが海中でお世話して下さり、一人は完全に細君にマンツーマンでした。まあ、そういう手厚いダイビングショップを選んではいたのですが、やはりこれだけのスタッフに囲まれている安心感と言うのは大きいですね。

スタッフに手を引かれて一応それっぽく海中遊泳をしている細君
【スタッフに手を引かれて一応それっぽく海中遊泳をしている細君(右側の黄色のフィン)】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水中
1/640sec. F2.8
ISO AUTO

 子どもたちの方はさすがに去年もやっているだけに順応が早いですね。中でも二男はインストラクターのお姉さんに教わって、水中1回転宙返りをしていました。

順応の早い子どもたち(右:長男、中:二男、左:お姉さん)
【順応の早い子どもたち(右:長男、中:二男、左:お姉さん)】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水中
1/320sec. F2.8
ISO AUTO

 そして私はと言えば、、、妻子をインストラクターさんに押し付けて、一人夢中で水中写真を撮っていました・・・(^_^;)A
 去年の南紀白浜では満足に活躍できなかったNIKONOS(ニコノス)ですが、今回はバッチリでしたね(〃^∇^)o_彡☆
 印象的だったのが、水中ストロボSB-105を付けたニコノスを持っているところを、ダイビングショップのお姉さんが目敏く見つけ、
 『ああ~!イチマルゴだ!懐かしいですね~~、ニコノスじゃないですか!』
 とノタマッタ事ですね。
 そうなんです。時代はまさにデジタル全盛。これは水中写真の世界でも同様で、今やニコノスを使っている人はごくごく稀になったとか。
 ショップのご主人とも船の中で話したのですが、やはり離島ではフィルムの現像環境が壊滅的で、どこも受け入れてくれるお店がないそうです。そんなわけでフィルムで撮ることを諦めました、と仰っていました。
 10年くらい前までは、水中カメラの王道と言えば、NIKONOS+UW-NIKKOR15mm+SB-105で、プロダイバー御用達だったのですが、、、
 そりゃそうですよね。ニコノスでの水中写真で一番困るのは、潜っている間はフィルム交換が出来ないので、1ダイブで最大36ショットしか撮影できないと言うことです。
 それとニコノスは一眼レフではなくレンジファイダー式、しかも当然の如くマニュアルフォーカスですので、レンズの距離メモリを手動で、しかも目測で合わせるしかありません。これが結構メンドクサイんですよね。
 また撮影結果もその場では分からないので、何度も失敗を繰り返しながら経験を積んで体で覚えなければなりません。
 その点デジタルは非常にお手軽です。私も今回、座間味のダイビングに合わせて水中で使用できる防水型のコンデジ、OLYMPUSのTG-2を新調しましたが、ピントも露出もフルオートで非常に簡単&お手軽で、水中写真の入門機としては最高なのでは?と思ってしまいました(TG-2についての詳細はこちら
 このTG-2、防水ハウジング無しの単体で水深15mまで使えて、別売りのフィッシュアイコンバータFCON-T01を使えば、35mm判換算で18.5mmの超広角となります(水中焦点距離換算=24.6mm)。
 これがそこそこ使えるんですよ(個人の感想)。さすがに撮像素子が1/2.3インチで1,200万画素を詰め込んでいますので階調や色再現性はイマイチですが、こんなブログに使うくらいは充分耐えられます。フルHDのムービーも撮れますしね。
 でもやっぱり良く見るとアラが目立ちます。画面中心部の解像度はそこそなんですが、周辺の荒れ具合はかなり厳しいですね。ここはニコノスV+UW-NIKKOR15mmには全然かないません。まあフィッシュアイコンバータを入れても5万円ちょっとですから、値段と性能を秤にかけると、健闘している方だと思います。
 本当はOM-DにZuiko 8mmフィッシュアイを付けて、防水ハウジングに入れて水中フラッシュで武装して、、、が理想だったのですが、そうなると投資がヒトケタ違いますのでまず無理です。。。年に何回も潜るんだったら考えますが、もうこれっきりかもしれないし。。。
 取り敢えず論より証拠、これまでの写真以外に以下にTG-2で撮影した水中写真を載せておきます。
[画像にマウスカーソルを合わせ左クリックでオリジナルサイズ(3968×2648)の画像を別ウインドウで表示します(8月一杯有効)]

枝サンゴとデバスズメダイ(幼魚)
【枝サンゴとデバスズメダイ(幼魚)】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(6.2mm)
シーンモード:水中
1/250sec. F4.5
ISO AUTO

イソギンチャクとハマクマノミ
【イソギンチャクとハマクマノミ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水中
1/400sec. F2.8
ISO AUTO

サンゴの向うに5人のダイバー
【サンゴの向うに5人のダイバー】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水中
1/640sec. F2.8
ISO AUTO

カクレクマノミ
【カクレクマノミ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(9.8mm)
シーンモード:水中
1/160sec. F4.9
ISO AUTO

次はどこに向かう?
【次はどこに向かう?】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水中
1/800sec. F2.8
ISO AUTO


 約40分の海中散歩を終えて、全員無事に船に戻り、冷たい麦茶でホット一息。船長の計らいで、輝く珊瑚礁の無人島のビーチにしばし立ち寄り、改めて座間味の海の見事さを満喫した後、港まで戻りました。

ダイビングを終えて
【ダイビングを終えて】
NIKON D300S
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70 F2.8D(28mm)
12bit RAW
1/1,250sec. F8
ISO 200

 あっと言う間の楽しい時間で名残惜しいのではありますが、そこはやはり人工的な補助がないと生きていられない海中の世界。無事に陸に戻って正直安心しました。
 午後からは島内きっての人気スポット、古座間味(ふるざまみ)ビーチで海遊びの予定だったため、ショップの車でビーチまで送ってもらいました。
 古座間味ビーチも十数年前に来ているんですけどね。やっぱり全然思い出しません。

 古座間味ビーチは平日ですが、それなりに人は出ていました。
 が、さすがに鎌倉や江ノ島のようなバカみたいな混雑ではなく、それなりにゆったりとしていました。

賑わう古座間味ビーチ
【賑わう古座間味ビーチ】
NIKON D300S
TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4G(12mm)
12bit RAW
1/800sec. F8
ISO 200

 子どもたちは早速シュノーケリングに興じ、細君はパラソルの陰でお昼ねタイム。。。

シュノーケリング
【シュノーケリング】
NIKON D300S
AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200 F2.8G(120mm)
12bit RAW
1/500sec. F8
ISO 200

 私はと言えば南国写真第2弾、リンホフで写真を撮っていました。
 が、、、ここ数日朝から午前中は雲なく晴れ渡っていたのですが、午後から雲が湧き出すパターンで、今日もそのお約束に漏れず雲が湧き出してきました。
 曇天模様、と言うわけではないのですが太陽光線が欲しいところに日が差しません。日が差さないと海の鮮やかさが出ないため、カメラをセットしているのですが、なかなかシャッターチャンスが訪れません。
 そんなこんなで1時間くらい粘っていたのですが、結局撮影したのは、120フィルムで2本(16コマ)と、4×5で5枚(3カット)でした。

 その後は子どもたちと海遊び&水中写真の続きです。
 でもさすがにシュノーケリングでは上から覗くような画ばかりになってしまい、スキューバダイビングの時のような画はなかなか撮れません。頑張って潜っても、浮力ですぐに浮いてきてしまいますので難しいですね。
 ポイントとしてはそこかしこにサンゴや熱帯の魚たちが泳いでいて、被写体には事欠かないのですが、、、贅沢な悩みです。
 それでも、ニコノスとTG-2でガンガン撮りまくりました。
 以下、TG-2の画をいくつかご紹介します。魚は動きが速いし、TG-2のAF性能もそれほどよくありませんので、ピントのカッチリ決まった画はなかなか撮れませんでした。単に使いこなしていないだけなのかもしれませんが、、、

魚を獲っちゃうぞ
【魚を獲っちゃうぞ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水面
1/1,000sec. F2.8
ISO AUTO

潜れ~
【潜れ~】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(3.3mm)
シーンモード:水面
1/640sec. F2.8
ISO AUTO

コバンアジ
【コバンアジ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9 + フィッシュアイコンバータ FCON-T01(9.3mm)
シーンモード:水面
1/160sec. F5.6
ISO AUTO

アオヤガラ
【アオヤガラ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9(7.3mm)
シーンモード:水中
1/1,000sec. F2.8
ISO AUTO

シマウミヘビ
【シマウミヘビ】
OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
4.5-18.0mm F2.0-4.9(18mm)
シーンモード:水中
1/1,000sec. F2.8
ISO AUTO


 そんなこんなで座間味の海遊び1日目が終了です。
 子どもたちも朝から目一杯遊びまくって、さぞやくたびれていたのでしょう。今夜はコロッと寝てしまいました。
 明日も今日と同じで、午前中はダイビングで午後は古座間味ビーチで海遊びの予定です。
 天気予報によると、明日もピッカピカの晴天のようです。
 明日は朝早起きして、古座間味ビーチの日の出でも撮りにいこうかなぁ。

 今日の主な装備は、、、
  • ボディ・・・NIKON D300S
  • レンズ・・・Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D
  • レンズ・・・AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G
  • レンズ・・・AF-S TELE-CONVERTER TC-17EII
  • レンズ・・・AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4G
  • ボディ・・・NIKON NIKONOS V
  • レンズ・・・UW Nikkor 15mm F2.8N
  • スピードライト・・・SB-105
  • コンデジ・・・OLYMPUS STYLUS TG-2 tough
  • フィッシュアイコンバータ・・・FCON-T01
  • 水中フラッシュ・・・UFL-1
  • ボディ・・・LINHOF MASTER TECHNIKA2000
  • レンズ・・・Nikkor SW 90mm F4.5S
  • レンズ・・・APO SYMMAR 150mm F5.6MC
  • レンズ・・・APO SYMMAR 210mm F5.6MC
  • 露出計・・・SECONIC MULTI MASTER L406
  • ピントルーペ・・・SCHNEIDER-KREUZNACH 6× ASPHERIC MAGNIFIERS
  • 120フィルムホルダ・・・HORSEMAN 6×9 HOLDER
  • フィルム・・・FUJICHROME PROVIA400X(RXP) 135 36EXP
  • フィルム・・・FUJICHROME VELVIA100F(RVP F) 120
  • フィルム・・・FUJICHROME VELVIA100F(RVP F) 4×5in
  • その他・・・レリーズケーブル、冠布、水準器、カットフィルムホルダ