上三依水生植物園 ― 2013年06月16日 23:38
【激レア種?ムカシヤンマ】
仕事ではイヤと言うほど訪れていた日光市(旧藤原町)上三依(かみみより)に家族で行ってきました。
ここは以前から細君が行きたがっていた所で、自分も水生植物や高山植物に興味がありつつも、『人工的な所はどうも・・・』と言うことで、これまで訪れることはありませんでしたが、今回は子どもも行きたがったので、家族揃ってお出かけです。
まさか仕事以外で上三依まで行く事になろうとは・・・
植物園自体はそれほど大きなスケールでは有りませんでしたが、まあまあそれなりでしたね。
上三依は平日に仕事で来ることは多々ありまして、いつも駐車場は閑散としていましたが、意外や意外、結構人が来ていましたよ。
午後1時ごろ到着しましたが、駐車場はほぼ満車でした。
細君の目的は美しく咲き競う水性&湿性の植物達でして、クリンソウが丁度見頃でした。他にもヒマラヤ原産の青い芥子とかコウホネとかもろもろ楽しめました。
【クリンソウの群落】
自分が気になったのは、ロックガーデンの高山植物の早池峰ウスユキソウですね。
かの有名なエーデルワイスの近縁種で、岩手県にある早池峰山の特産種です。早池峰には一度行きたいと思っていましたが、こんなところで観察できるとは思いませんでした。
【早池峰ウスユキソウ】
ウスユキソウの仲間は日本にも数種類確認されておりまして、自生しているもので自分が観察したのは、谷川岳のミネウスユキソウだけです。
自分も久しぶりに植物園で高山植物類を観察し、コマクサやマツムシソウなどを見ている内に、また山に行きたくなってしまいました。
そろそろ高山植物の咲き乱れる、夏山シーズンの到来ですねぇ。ああ~~、ウズウズするぅーーー!!!
細君と私は植物だけでも満足なのですが、子どもたちの目的は、もちろん植物ではなくそれに集まる昆虫類の観察ですね。
植物園は、言ってみれば大がかりなビオトープのようなものですから、それなりに昆虫観察が出来ました。自分が見ただけでも、
トンボ類では、クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボ、シオヤトンボ、ルリイトトンボ、ダビドサナエ、ミヤマカワトンボ、その他・・・
チョウ類では、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、ヒオドシチョウ、ウラギンヒョウモン、ヒカゲチョウ、その他・・・
そして何といっても、冒頭に紹介したレア種のムカシヤンマを観察できたのが最大の収穫でした。分布がかなり局地的で、そう簡単には見られるものではないそうです。かく言う自分も初めて見ました。
最初に木の幹に止まっているのを私が発見して、『大型のトンボが止まっているよ、そお~っと来てごらん。』と長男&二男を呼んだのですが、その時点では、自分にはそれがムカシヤンマだとは分かりませんでした。
長男がそのトンボを見るや、『おおーーー!!ムカシヤンマだ!激レア種だ!!』と一発で同定しました。一目見てよく分かるもんだなぁ、と親馬鹿のようですが感心しましたよ。
ここでムカシヤンマのウンチクを・・・
昆虫綱トンボ目ムカシヤンマ科に属する昆虫。九州から青森県まで分布し、5月~7月に現れるが、山間の渓谷に生活し、普通種ではない。
体は頑丈で腹長50ミリメートル、後翅(こうし)長47ミリメートル、黄色の地に黒色の斑紋(はんもん)があり緩やかに飛ぶ。幼虫は谷間の湿地で蘚苔(せんたい)類や湿土の中に孔(あな)をつくりその中に隠れて、孔の入口付近を通過するほかの昆虫をとらえて食べる。
この種は遺存的な一群で、世界に10種だけ知られるが、日本にはムカシヤンマ1種だけを産し、ほかの9種はオーストラリアに4種(ペタルラ属Petalura)、ニュージーランドに2種(ウロペタラ属Uropetala)、チリに1種(ペネス属Phenes)、北アメリカの東側に1種(タコプテリックス属Tachopteryx)、西側には日本産と同属の1種(タニプテリックス属Tanypteryx)が分布している。
当初は発見地にちなんでギフヤマトンボと呼ばれていたが、原始的な特徴を多く備えているので、ムカシヤンマと改名された。
名前が似ているムカシトンボとは全くの別種。ムカシトンボの方がさらに激レア。
当然子どもたちは採集したがったのですが、、、止まっていた木は木道から少し離れており、手が届きませんでした。捕虫網があれば楽々採集できたのですが、まさか管理区域である植物園に捕虫網を持って入るわけにも行きませんので、車に入れっぱなしで持って来ていませんでした。まあ写真が撮れただけでも良かったね、となんとか諭しましたが、長男も二男も相当悔しかったようです。ちょっと網を伸ばせば、採集できたのに・・・気持ちはよーーーーく分かります。
でもこういう環境に生息していることが分かりましたので、来年は是非とも三依地区に通って、ゲットしたいと思います。
上三依水生植物園、これまで園の前は何回も車で走っていましたが、園内に入ることはありませんでした。
でもいざこうして入ってみると、やっぱり癒されますね。
でも高山植物を見ていると、やっぱり本物の山に自生する物を見たくなってしまいますね。
ああ~~、山に行きたいよ~う
仕事ではイヤと言うほど訪れていた日光市(旧藤原町)上三依(かみみより)に家族で行ってきました。
ここは以前から細君が行きたがっていた所で、自分も水生植物や高山植物に興味がありつつも、『人工的な所はどうも・・・』と言うことで、これまで訪れることはありませんでしたが、今回は子どもも行きたがったので、家族揃ってお出かけです。
まさか仕事以外で上三依まで行く事になろうとは・・・
植物園自体はそれほど大きなスケールでは有りませんでしたが、まあまあそれなりでしたね。
上三依は平日に仕事で来ることは多々ありまして、いつも駐車場は閑散としていましたが、意外や意外、結構人が来ていましたよ。
午後1時ごろ到着しましたが、駐車場はほぼ満車でした。
細君の目的は美しく咲き競う水性&湿性の植物達でして、クリンソウが丁度見頃でした。他にもヒマラヤ原産の青い芥子とかコウホネとかもろもろ楽しめました。
【クリンソウの群落】
自分が気になったのは、ロックガーデンの高山植物の早池峰ウスユキソウですね。
かの有名なエーデルワイスの近縁種で、岩手県にある早池峰山の特産種です。早池峰には一度行きたいと思っていましたが、こんなところで観察できるとは思いませんでした。
【早池峰ウスユキソウ】
ウスユキソウの仲間は日本にも数種類確認されておりまして、自生しているもので自分が観察したのは、谷川岳のミネウスユキソウだけです。
自分も久しぶりに植物園で高山植物類を観察し、コマクサやマツムシソウなどを見ている内に、また山に行きたくなってしまいました。
そろそろ高山植物の咲き乱れる、夏山シーズンの到来ですねぇ。ああ~~、ウズウズするぅーーー!!!
細君と私は植物だけでも満足なのですが、子どもたちの目的は、もちろん植物ではなくそれに集まる昆虫類の観察ですね。
植物園は、言ってみれば大がかりなビオトープのようなものですから、それなりに昆虫観察が出来ました。自分が見ただけでも、
トンボ類では、クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボ、シオヤトンボ、ルリイトトンボ、ダビドサナエ、ミヤマカワトンボ、その他・・・
チョウ類では、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、ヒオドシチョウ、ウラギンヒョウモン、ヒカゲチョウ、その他・・・
そして何といっても、冒頭に紹介したレア種のムカシヤンマを観察できたのが最大の収穫でした。分布がかなり局地的で、そう簡単には見られるものではないそうです。かく言う自分も初めて見ました。
最初に木の幹に止まっているのを私が発見して、『大型のトンボが止まっているよ、そお~っと来てごらん。』と長男&二男を呼んだのですが、その時点では、自分にはそれがムカシヤンマだとは分かりませんでした。
長男がそのトンボを見るや、『おおーーー!!ムカシヤンマだ!激レア種だ!!』と一発で同定しました。一目見てよく分かるもんだなぁ、と親馬鹿のようですが感心しましたよ。
ここでムカシヤンマのウンチクを・・・
昆虫綱トンボ目ムカシヤンマ科に属する昆虫。九州から青森県まで分布し、5月~7月に現れるが、山間の渓谷に生活し、普通種ではない。
体は頑丈で腹長50ミリメートル、後翅(こうし)長47ミリメートル、黄色の地に黒色の斑紋(はんもん)があり緩やかに飛ぶ。幼虫は谷間の湿地で蘚苔(せんたい)類や湿土の中に孔(あな)をつくりその中に隠れて、孔の入口付近を通過するほかの昆虫をとらえて食べる。
この種は遺存的な一群で、世界に10種だけ知られるが、日本にはムカシヤンマ1種だけを産し、ほかの9種はオーストラリアに4種(ペタルラ属Petalura)、ニュージーランドに2種(ウロペタラ属Uropetala)、チリに1種(ペネス属Phenes)、北アメリカの東側に1種(タコプテリックス属Tachopteryx)、西側には日本産と同属の1種(タニプテリックス属Tanypteryx)が分布している。
当初は発見地にちなんでギフヤマトンボと呼ばれていたが、原始的な特徴を多く備えているので、ムカシヤンマと改名された。
名前が似ているムカシトンボとは全くの別種。ムカシトンボの方がさらに激レア。
当然子どもたちは採集したがったのですが、、、止まっていた木は木道から少し離れており、手が届きませんでした。捕虫網があれば楽々採集できたのですが、まさか管理区域である植物園に捕虫網を持って入るわけにも行きませんので、車に入れっぱなしで持って来ていませんでした。まあ写真が撮れただけでも良かったね、となんとか諭しましたが、長男も二男も相当悔しかったようです。ちょっと網を伸ばせば、採集できたのに・・・気持ちはよーーーーく分かります。
でもこういう環境に生息していることが分かりましたので、来年は是非とも三依地区に通って、ゲットしたいと思います。
上三依水生植物園、これまで園の前は何回も車で走っていましたが、園内に入ることはありませんでした。
でもいざこうして入ってみると、やっぱり癒されますね。
でも高山植物を見ていると、やっぱり本物の山に自生する物を見たくなってしまいますね。
ああ~~、山に行きたいよ~う
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