自己紹介の続きの続き2006年02月05日 15:59

【私の原点 ASAHI PENTAX SV + Super Takumar 55/1.8】
【私の原点 ASAHI PENTAX SV + Super Takumar 55/1.8】
かなり間が空いてしまいましたが、自分のカメラ&写真のことをご紹介します。

カメラをいじり始めたのは、小学生の頃、家に有った父親のASAHI PENTAX SV(当時、旭光学工業)という、フルメカニカル一眼レフが最初。当然、この時少年だった自分は、露出制御やピント合わせなど知る由も無く、とんでもない無駄写真を量産していましたが、中学生になって中学校の写真クラブに入り、写真のことをホンの少しお勉強しました。本当にホンの少しです(笑)。
 この時、一緒に所持していた交換レンズは、Super Takumar 55mm/F1.8、同35mm/F2、同200mm/F5.6の三本。露出計も付いていないこのアンティークを中学生の三年間、使い続けました。
 この時の写真は、今にしてみると随分酷い物ばかりで、目を覆いたくなる様な物ばかりですが、自分の歴史と言いますか、原点でも有りますので、終生大事にしていこうと思っています。と言っても、原版(ネガフィルム)はとうの昔に紛失していますが。

さてさて、露出計も付いていないメカニカルカメラ生活に別れを告げたのは、高校生になってから。1985年にカメラ業界を震撼させる出来事がありました。MINOLTA α7000の登場です。この世界初のオートフォーカス機構を搭載した一眼レフカメラの登場は、それまで『一眼レフカメラは難しく、一部のマニアの世界』という一般大衆のカメラに対する考え方を一変させた大事件でした。
 さらに3年後の1988年にはα7000をさらに洗練し、より高度なAF制御、露出制御を行う、MINOLTA α7700iが登場。この時、親にせがんで、本体と35mm~105mm/F3.5~4.5ズームレンズとストロボを買ってもらい、撮影スタイルが大きく変貌を遂げたのです。
 何しろ、それまでは露出もピントも完全手動式、単焦点レンズしかなかったので撮影対象が変わる度のレンズ交換(しかもバヨネットではなくスクリューマウント)など、写真一枚取るのに比較にならないくらいの手間を掛けていたのですから。
 このカメラはその後、10年くらい使い続けるのですが、その間結局レンズは最初の標準ズーム一本だけでした。

さて、その後社会人となり、自分の自由になるお金が増えてきて、本格的な登山も始めたりする内に、もっと良いカメラが欲しくなってきました。取っかかりは、初めての北アルプス行き、しかも5泊6日の表銀座~槍・穂高縦走という(当時は)途方もない登山計画が持ち上がり、折角山に入るのだから、、、ということで、カメラの新調を決意。
 その時候補に上がったのは、NIKON F100同F80Canon EOS3PENTAX MZ3MINOLTA α707siだったかな。色々迷ったのですが、最終的にはカメラ本体の性能と言うよりは、レンズラインナップで決めました。だって、結局の所写真はレンズで決まりますから(フィルムカメラの場合)。
 山での撮影が目的でしたので、広角~標準ズームレンズに的を絞って、レンズ性能が良い物を選ぼうと思っていました。それと、何となくカメラと言えばNIKON、一眼レフと言えばNIKONと言う迷信めいた物が有りました。その頃、報道系プロカメラマンの大部分がNIKON(F4 or F5 or F100)を使っていたからかも知れません。
 結局F80Dと、Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28~70mm/F2.8DAi AF Micro Nikkor 105mm/F2.8Dをまとめて購入しました。
 ここで、F100ではなくF80Dにした理由は、①スピードライト内蔵型である(山小屋や天幕の中など、スピードライトが欲しくなる場面があるかもしれないけど、山ではなるべく装備を減らしたい)、②本体の重量がF100より250gほど軽い(少しでも装備を軽くしたい)、③本体の値段を落として、レンズに資金を回したい(F100より定価で10万円も安い)、です。
 本体の値段を落としたとはいえ、結局総額で35万円くらいかかりました。これは今でも随分思い切ったことをしたな~と思います。
 でも、この時28~70は買っておいて良かったと思います。今だったら、とても買えません。それと、当時はAF-S VR Zoom Nikkor ED 24~120mm/F3.5~5.6Gはまだ発売されていませんでした。この時この手ブレ補正機構搭載レンズが世に出ていたならば、間違いなくこれを買ってしまっていたことでしょう。広角24mmから望遠120mmは、風景写真ではほぼ無敵の焦点距離ですし、多少明るさで劣りますが、3段分の手ブレ補正があるので、三脚も不要(と言っては言い過ぎですが)。まさに山岳風景写真を撮るためのレンズ!!と言っては言い過ぎでしょうか?でも、実は現在ではMF SLRであるF3/Tも使っているので、このGタイプレンズは使えないので、買わないで(買えないで)良かったです。

と、ついつい長くなってしまいました。カメラや写真のこととなると際限が有りません。現在の所有機材などについては、またの機会にいたします。